初めてのギターは
初めてのギターはzo-3だった。
hideに憧れていたが、ギターの知識が足りない中学生は楽器屋に家族で行った。
父親はフォーク世代でモーリスを弾いていた。
ボーナス6万の時代に、ボーナス6万出たから6万のギターを買ったのだ。現代の価値ではおよそ30万くらいだったらしい。
この行動は息子である筆者に受け継がれる。
兄貴は布袋好きなのにストラトを買っていた。このミスに本人は早めに気づいており、テレキャスを欲しがっていた。
なぜzo-3だったかは覚えていない。
ショートスケール、アンプ内蔵あたりの理由かもしれない。
何にせよ買ってもらえた事には感謝している。
今なら激安ギターもあるが、当時は雑誌通販か実店舗しかなく、モッキンバードなど高嶺の花だった。
そのお出かけの時に、元サッカー日本代表の田口光久氏のトークショーに行ってサインをしていただいた。
ニュースを聞き思い出した初ギター購入の記憶。
今、音楽を聴くには
筆者は40間近の男、田舎暮らしである。
妻がいる。子どもはいない。犬はいる。
さて、こんな男が音楽を聴くのはいつなのか。
答えは車の中。
家では妻がいるときは主導権なし。
ギター練習のときは2階の部屋に行く。
そこで聞けばいいのだろうが、あまり籠もっていると夫婦仲も心配である。
車社会の田舎であるから、車を使わない日はない。
一人ドライブの音楽鑑賞である。
mp3音源だが、数百枚分は入っている。
昔はCD持ち歩いたり、チェンジャーだったりしたが、ずいぶん便利になった。ネット音源も聴ける。
昔と比べたら贅沢になったのに、なんか寂しさを感じるこの頃です。
音楽遍歴
筆者の音楽遍歴
40間近の男
紅白歌合戦でXjapanを見てhideに憧れる。
hideのソロなど少しずつCDを買い集める。
兄貴はその頃布袋寅泰に憧れる。そちらも聴く。兄貴のギターはなぜかストラトだった。
90年代半ばで音楽番組が多く、ヒット曲が街に勝手に流れていた。
レスポールタイプのギターを購入したため、レスポール使用バンドに好みがかたよる。バンドやろうぜなどの雑誌から情報を得る。
レッド・ツェッペリンに手を出す。
ブランキーの衝撃。
衛星放送でマッドカプセルマーケッツを見てビビる。
ミッシェルデビュー時のライブビデオにビビる。
これ以降は大きな衝撃無し。他にも好きなバンドは多々あります。それらはそのうち書いてみます。
ネットがなかった時代はもっと音楽が街に溢れていた気がする。
今はそれぞれが好きなアーティストを過去まで遡って聴ける。
昔は音源を手に入れることに苦労していた分余計に好きになったのかな。
音楽雑誌のインタビューを読んで、楽曲や音色を想像していたあの頃の筆者が現代に来たら何を思うだろう。
テネシアン
gretsch6119テネシアン。
ベンジーの愛機である。
見た目は最高。カッコ良すぎだ。最近の写真を見るとずいぶんボロボロになった。
音も凄い。筆者はライブハウスではベンジーのアンプ前に陣取ることにしている。音圧を体で感じる事をオススメしたい。
メチャクチャカッコいいのだ。
ところがである。
筆者もテネシアンに憧れて、現行グレッチ6119-62を購入した。喜び勇んで帰宅。
……ボロボロの音がアンプから漏れ出した。
この体験はかなりの人数がしているのではないだろうか?
ベンジーに憧れ、30万近い額を握りしめ購入した後には新たな戦いが待っている。
音作り、弾きづらさ、メンテナンス。険しい道のりだ。
太い弦、デカイボディ、届かないハイフレット、エフェクター、アンプのセッティングの違い。
すべてが初心者に戻されたようだった。
しかし、このギターはなんと言っても、
カッコいい。
ギターの事を知ってる人なら、むむっとなる。
ギター弾きが数人いるなかケースから出してみよう。
空気が変わり、お〜、としか言わなくなる。
質問に、弾きづらいっすよ〜、なんて答えながらニヤニヤしてしまう。
なんとロックな虚勢か
このギターとの戦いは購入から15年たった今も続いている。